ストーンペーパーと代表的な合成紙の比較

対環境性比較
対環境性比較

ストーンペーパーも合成紙も、森林資源保全を目的に開発され、
原料に木材パルプを使用していない点では同様ですが
合成紙はポリプロピレンを主原料としている石油製品であるのに対し、
ストーンペーパーはその名の通り、「石」(地球上に無尽蔵に存在する
石灰石)を主原料とし、少量のポリ樹脂
とでできています。
対環境性では一歩リードしていると言えるでしょう。

コストメリット比較
コストメリット比較

価格面でも同じ厚さのストーンペーパーと合成紙を比べると
ストーンペーパー菊版300μ、200μ、100μのストーンペーパーはいずれも
合成紙の包み単価に対しても約40%と2倍以上の価格差があります。
(ただし合成紙に比べ、ストーンペーパーはコシがなく、柔らかいので
使用目的にもよりますが、一概に同じ厚さでの比較はできません)
一般的に合成紙はUV印刷が必須なのに対し、ストーンペーパは、
通常のオフセット印刷が可能です。ここでもコストメリットがあります。

特徴比較
特徴比較

前述の通り、合成紙に比べ柔らかいのでトムソン加工の際に
トムソン刃の通りが悪くなるようなこともなく、後加工が容易です。
逆にコシがないため、パッケージなどの用途には合成紙に一歩譲ります。

さらに印刷用紙として両者の大きな差は、合成紙には光沢がありますが
ストーンペーパーはマット調で、独特の風合いと共に高級感があります。
強いてストーンペーパーに光沢を求めるならPP加工に頼らざるを得ません。

どちらも耐水性に優れ、パルプ紙のように水分による強度の低下や
素材自体の変形や変質もありません。
引張弾性も同様に優れ、
水周りでの使用用途で代替を目指しています。

印刷用紙の比較

ストーンペーパー 代表的な合成紙 一般紙(コート・上質紙)
価格
合成紙と一般紙の間
×
比較的高価

成熟した市場環境
耐環境性
石から生まれた環境適合紙

木材パルプ不要(石油由来)
×
紙1トンにつき20本の樹木
耐水性
水に濡れても変質しない

100%の撥水性
×
湿気だけでも変質する
印刷特性
マット調

鮮やかな発色

数多くの品種から選べる
加工特性 ○×
柔らかい 重い
○×
固い コシがある

蓄積された実績とノウハウ

ストーンペーパーQ&A

「ストーンペーパー」って、ほんとに石からできてるの?
地球上に無尽蔵に存在する石灰石。正確には炭酸カルシウム (CaCO3) を主原料としています。
それに高密度ポリエチレン(HDPE)を加え、撹拌、圧延してできています。
「ストーンペーパー」には、どんな種類があるの?
  • (1) RPD(100μ〜200μ)
    ポスターやパンフレットなど一般的な印刷物に使われるもので、コシが柔らかくマット調で「洋紙」のイメージ。
    RPDのPは「paper」のP。
  • (2) MRD(300μ〜400μ)
    RPDを貼り合せたもので、冊子の表紙などに用います。特長的にはRPDと変わりありません。
  • (3) RBD(200μ〜400μ)
    コシはやや強くややグロス調で「板紙」のイメージでカードや小型のパッケージなどに使えます。
    RBDのBは「board」のB。
  • 参考表

    品名 寸法 入数 g/枚 米坪(g/m2) 比重(g/cm3)
    RPD 100μ 939×636 500枚 72 120.0 1.2
    RPD 120μ 939×636 500枚 86 144.0 1.2
    RPD 140μ 939×636 250枚 100 168.0 1.2
    RPD 160μ 939×636 250枚 115 192.0 1.2
    RPD 180μ 939×636 250枚 129 216.0 1.2
    RPD 200μ 939×636 250枚 143 240.0 1.2
    MRD 300μ 939×636 125枚 215 360.0 1.2
    MRD 400μ 939×636 100枚 287 480.0 1.2
    RBD 200μ 939×636 250枚 167 280.0 1.4
    RBD 300μ 939×636 125枚 251 420.0 1.4
    RBD 350μ 939×636 125枚 293 490.0 1.4
    RBD 400μ 939×636 100枚 334 560.0 1.4
  • その他にも用途を限定する場合
  • (4) STシリーズ(400μ〜700μ) 比重1.6、割合6:4、コシが最も強い
  • (5) SPシリーズ(80μ〜100μ) 比重1.0、割合7:3、薄くて丈夫で軽い 巻取のみ
  • (6) SPシリーズ(50μ) 比重0.9、割合6:4、さらに薄くて丈夫で軽い 巻取のみ

ストーンペーパーのサンプルをご用意しております。
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「ストーンペーパー」の環境優位性は?

通常のパルプ紙と比べて、

  • (1) 原料として木材パルプを全く使わない。よって森林伐採がありません。
  • (2) 製造工程で水を全く使わない。素材の白度が高いので漂白の必要もなく、排水もないので、水質汚染の心配もありません。
  • (3) 燃焼時の発生CO2 が約半分。温室効果のガス削減または抑制に貢献できます。
  • の3点が、主たる環境優位性として挙げられます。

それ以外の長所を教えてください。

  • (1) 水に強い。100%の撥水性があり、長時間水中にあっても劣化・変質しません。
  • (2) 破れにくい。例えば、地図のように折り曲げを繰り返しても不用意に破れることはありません。
  • (3) 書きやすい。あらゆる筆記用具が使えます。鉛筆であれば消しゴムも使えます。
  • 以上の3点が、主たる機能優位性として挙げられます。

また、一般インキでオフセット印刷ができ、断裁も通常のパルプ紙同様でとくに問題はありません。
食品・飲料向け用途にも使用可能です。但し、食品と直接触れるような用途の場合、より安全を確保するために食品コート(ハービル)の採用をお薦めします。さらに強酸性(PH5以下)の食品・飲料に関わる用途には、慎重な判断が必要です。(必須項目ではありませんが、食品衛生法の酸に対する項目が「不適」と判定されており、事実上お勧めできません。)

逆に短所は何ですか?

これもパルプ紙との比較が中心となりますが、

  • (1) 原料にHDPEを使っていることと関係があり、高温に弱く(上限110℃)、従って、レーザー方式およびトナー方式のコピー機は通せません。
  • (2) インクジェットは、インクジェット用加工を施したタイプ(=「ストーンペーパーIJ」:RPD、MRD、RBDをベースとした後加工品)を選ぶ必要があります。
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